開催日:2013年11月22日(金)
場所:BIZ新宿
テーマ:【ナポレオン・ヒルの成功哲学実践編】
コンテンツ:行動変容とマスターマインド
■レクチュア:
・行動変容と習慣化のプロセス
・マスターマインドの効果
■ワーク:SHMメソッド(Science of Habit Modification)
・目標設定と課題の明確化
・信念システムの明確化
・行動変容のためのプログラミング
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次回2月21日は「マスターマインド」を予定しています。
SSIユーザーズクラブ会員の方と
ご紹介の方ならどなたでもご参加いただけます。
お問い合わせは、こちらへメールをいただくか、
株式会社エス・エス・アイ/正岡さん(0120-50-2061)まで。
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コラム:
営業での成功にしても、ダイエットの成功にしても、人間関係の改善にしても、結局のところ、新しい結果を作り出すためには、これまでの行動(行為と習慣)を変化させることが必要になります。
しかし、新しい結果のために、行動を変化させようとした場合、知識やスキルだけを学んでも、多くの場合うまくいきません。
うまくいかないというのは、新しい行動を起さないか、起しても習慣化することができず、結果を変えるまでには至らないということです。
理由としては、やはり動機のレベルということになりますが、この動機にブレーキになるのが、「新しい行動への抵抗」です。
この抵抗には、意識的抵抗の場合もあれば、無意識での抵抗の場合もあります。
意識的抵抗の場合は、新しい行動のメリットを理解することでその抵抗を低減することができます。
しかし、やっかいなのは、無意識での抵抗です。
私たち誰もが持つ、「わかっちゃいるけど」というやつです。
やったほうがいいことも、やればできることもよく理解していながら、結果的にやりません。
明らかな悪習慣と知りながら続けてしまっていることも同様です。
なぜ「わかっちゃいるけど」やらない、または、断ち切るべき悪習慣を続けてしまうのでしょう。
なぜ、必要性を理解していながら行動を変えるは難しいのでしょう。
それは私たちが持つ「信念」とそこから作られる「ストーリー」が自己防衛本能と動機の弱さと結びつき、それらの行動を「正当化」しているからです。
やっていないことは、「やればいい」と意識では考えても、実は信念レベルでは「やらないほうがいい」と思っています。
やめないことは、「やめたほうがいい」と意識では考えても、実は信念レベルでは「やめないほうがいい」と思っています。
例えばダイエットで、「糖質制限や運動をやったほうがいい」と意識で考えたとします。
しかし「糖質制限や運動は苦しい」という信念があると、甘味への禁断症状が出た時や、予定した運動のタイミングで、
「苦しいのは精神的によくない」
「精神的にイライラすると周りに迷惑を掛ける」
「周りに迷惑を掛けないために、今は無理してダイエットするのはやめておこう」
「またコンディションがいい時にやればいい」
「多少太っていても命に係わることはない」
「誰にも迷惑は掛けない」
「人生楽しむことが大切」
「このダイエットは自分に合わない」、、、
というようなストーリー、即ち信念レベルでの正論を展開してダイエットを放棄します。
こちらはあくまで一例で、他にも状況や状態に応じて様々なストーリーを作り出し、ストーリーに基づき正しと思う行動をします。
仕事での目標達成から、ダイエット、コミュニケーション、時間の使い方、喫煙、飲酒、DV等々、全ての行動は私たちの信念が表れたものです。
前述のダイエットの例は、説明のためにシンプルにしましたが、実際は多くのケースで、いくつかの信念が複雑に絡み合って様々なストーリーを作り出します。
結果は行動が作るものであり、行動は信念と信念から生まれるこのストーリーにより作られます。
その行動が意識で作った理想の実現に効果的か否かは関係ありません。
信念のメカニズムについては、また別の機会にシェアしたいと思いますが、この信念自体を変えることは決して簡単なことではありません。
よって、行動変容のためには、まずこの信念を特定し、そこから生まれるストーリーを分析し、そのストーリーを理想の実現の力になるものに転換することが効果的です。
ただ、信念が持つ価値観を分析する場合、セルフイメージレベルで自分を正しく客観視することが必要になります。
よって行動変容が必要な場合、専門家をマスターマインドとして活用することが効果的です。
私たちのチャレンジを挫折させる内から聞こえる「声」を分析してみましょう。
そしてその声を理想の実現に効果的なパワーストーリーに転換してみましょう。
行動、結果は必ず変えられます。
営業コンサルタント/川口徹