トランセスの川口です。
あなたは、「雨」という言葉にどんな感情やイメージを持つでしょうか？
うっとうしい、濡れる、じめじめ、
雨雲、暗い、土砂崩れ、災害、氾濫、
傘、長靴、潤い、雨に関する曲、、
などなど。
ネガティブなものかもしれませんし、
ポジティブなものかもしれません。
いずれにせよ、
きっと何らかのイメージを持たれていると
思います。
このように、ある言葉（観念）から
別のイメージが想起されることを
「連想」といいますね。
私たちはこの連想というリンクを通して、
言葉に意味を加えていくわけですが、
当たり前すぎて
日常ではあまり意識することは
ないと思います。
ただ、常に無意識でしている、
この思考の連想リンクが、
私たちの感情や行動、
そして実現している人生に
大きく影響しています。
例えば、
雨に「うっとうしい」など
ネガティブな連想リンクが
あると、雨の日は何となく気分が
落ち込んだり、機嫌が悪かったりします。
そしてその状態のまま、
自分に不都合なことが起きたりすると、
その不遇に過剰に反応して事態を
更に悪化させたりします。
そして「やはり雨の日は調子悪い」と
その思考を正当化し、
強化していくことになります。
私は経営者として、
そしてコンサルタントとして、
20年以上、数多くの人たちの
ビジネスの指導に関わってきましたが、
仕事で成功する人、
成功しない人の違いでも、
この思考の連想システムの働きが
関係しています。
例えば、営業で成功しない人の
連想リンクを分析すると、
営業は「強引」「迷惑」「嫌われる」
「難しい」「キツイ仕事」など、
自分の力を奪うような連想が
展開されていることがあります。
無意識レベルでの観念なので、
本人は気が付いていないことが多くあります。
逆に同じ営業でも、
営業は「相手の問題解決に貢献できる」
「感謝される」「独立に役立つ」
「コミュニケーション力を高められる」
「苦労が報われる」「稼げる」「楽しい」と
自分に力を与える連想にリンクさせている
人もいます。
もしこの二人同じ会社で営業をした場合、
1年後の結果は大きく違っていることはあきらかでしょう。
このように、私たちが認知する全ての言葉に、
リンクされた観念があり、その観念で
元の観念の意味をつくっていきます。
ここでの元の言葉（刺激語）、観念が、
私たちの理想に大して関わらないことなら
どうということはありませんが、
これが、先程の営業や、
さらに身近な人との人間関係の場合のように、
人生に大きく影響する場合には、
この連想システムは、極めて重要な課題になります。
健康のために運動が必要だと思っていても、
運動に痛みを連想していれば、
運動は避けます。
結婚に憧れていても、
結婚に失敗を連想していれば、
結婚をしようとはしません。
経済的豊かさを望んでいても、
儲けることに罪悪感を連想していれば、
平均程度以上に稼ぐことはないでしょう。
というように、
私たちは、
いくらそれらを実現する方法を知っていても、
それを実現する必要性が分かっていても、
それに対する憧れを持っていても、
それらをネガティブな連想にリンクさせていれば、
それを実現させません。
ある悪習慣をやめたいと思う場合でも同じように、
その習慣を手放さないメリットにリンクさせていると、
その習慣をやめることはありません。
目標を設定しても行動しない場合、
行動しても途中であきらめてしまう場合、
また、いつも言葉だけで実行しない場合、
連想のリンクを分析してみることを
お勧めします。
そして、そのリンクがネガティブな
意味につながっているものであれば、
それは、ナポレオン・ヒル博士が伝える、
「クリエイティブビジョン＝創造的構想」と
自己訓練によってポジティブなものに変えることができます。
自己管理が難しい場合は、
コーチングなどで誰かに手伝ってもらうのもよいと思います。
連想リンクをコントロールして、
人生をコントロールしていきましょう。
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